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メーカーの過当競争の産物

メーカーや問屋などの中には、業績不振で倒産したり、廃業に追い込まれるものがある。

長期化する不況下の経済状況は、そういうケースを今後も多く生むであろう。

倒産会社は、少しでも現金がほしいわけだから、条件はゆるやかである。

情報を早くキャッチした方が勝つ。

その情報はどうすれば入ってくるか。

とりあえずいえるのは、各地方の裁判所や地裁支部で行なわれる「競売」の情報なら、いつでも知ることができる。

もちろん誰でも競売に参加することができるし、捨て値でセリ落とすことが可能だ。

また、倒産の予測情報を早く知ろうとするのなら、企業リサーチ会社と契約したらよい。

いわゆる興信所である。

代表的な企業リサーチ会社としては、次のようなところがある。

これらの会社では、定期的に企業情報を掲載した機関紙を発行しているので、それを購読すればよい。

購読料はかなり高いが、やり方によっては充分元がとれる。

竹内秀樹

持っている情報量が少なければ、話が抽象的になってしまい、何を言いたいのかわからないということが起きる。

話し手には最後までしゃべらせることが大切なのである。

話を聞いているときに、相づちを打ったり、うなついたりすることで、「あなたの話をしっかり聞いています」という姿勢を見せることも、「聞き上手」になるコツである。

話し手は、相手の反応をみながら、あるときには言葉を言い換えたり、強く発音してみたりと、何とか自分の主張を聞きいれてもらいたい、わかってもらいたいと考えて話をしている。

だから、きちんと聞いていることを示してあげれば、話し手は安心感を持つ。

相づちには「ええ」「はい」「そう」「そうですね」などいろいろな表現があり、ケースによって使い分けることが必要だ。

部長や課長などの上司には、「そうですね」とか「ええ」と変化させていうのはなかなか難しいことである。

そんなときは「はい」というだけで十分だ。

竹内秀樹

属性リスト法

それまでのPR誌も、形を変えてみてはどうかということで、フランスパンのように細長いものにした。

トイレ空間を「第三の空間」と呼ぶようにしたのもそのころからのことである。

社名からPRのしかたまで、INAXのCIは、まさに完壁なチェックリスト法がほどこされたのではあるまいか。

チェックリスト法同様、商品の改良・開発のヒントを得るために用いられているテクニックに「属性リスト法」と呼ばれるものがある。

改良しようとする品物の属性をあげ、その一つひとつについて、「変えることができないか」チェックしていく。

この考え方から生まれたものの典型と考えられるものに、「エア・ドア」がある。

自動ドアができるまえの話で、いまでは、べつに珍しくも感じないが、20数年まえ私がアメリカへ行って、はじめてそれを見たときにはたいへん驚かされた。

竹内秀樹

システムフロッピーと文書フロッピーを一枚にしたものはできないかなど、素人が考えても、チェックリストにしたがってチェックしていけば、生産コストの問題はあるが、ワープロの仕様についての注文は、まだまだいろいろといくらでも出てくる。

平面にしたら、立体にしたら、固くしたら、柔らかくしたら、二倍にしたら、結合したら、分割したら、男用、女用、子ども用、老人用にしたら、動物にしたら、機械にしたら......と、自分なりのチェックポイソトをリストにしておいて、そのリストのとおりに一つひとつチェックしてみるのである。

こうすると、いままでの概念ではありえなかったおもしろい品物がいろいろと出てくる。

「白い黒板」などは現実に商品化されているし、「冷たい天ぷら」も、アイスクリームの天ぷらなどとして、料理屋のメニューに加えられ、珍しがられている。

竹内秀樹

自分の責任・・・竹内秀樹

社会人になった以上、当然遅刻は許されない。

ところがある日、A君は三十分も遅刻してしまった。

大雨が降り、電車が大幅に遅れたためである。

A君は、当然自分と同じ部署の社員たちも遅刻して来るものと思っていた。

ところが、会社に着いてドアを開けるなり、驚いてしまった。

なぜならば、自分以外の社員はみんな席につき、ふだんと同じように仕事をはじめていたからである。

こうしたとき、つい口からでてしまうのが、「電車が遅れたんです。いつもより十五分も早く家を出たんですけど......」というセリフだ。

しかし、自分以外の社員が全員定時に出社しているのだから、遅刻の理由にはならない。

こんな場合でも、まずは「遅れて申しわけありませんでした」と謝ることだ。

そして、遅刻の原因を聞かれたら、そのときは「大雨で電車が遅れたんです」と、きちんと理由を述べることである。

それを、謝るまえから、「遅れたのは、自分のせいではなくて電車だ」と、自分の責任を電車のせいにするのはよくない。

たとえ、どんな理由があれ、遅刻したのは自分の責任なのだ。

竹内秀樹

失敗には「一生懸命やりました」と弁解するまえに、「申しわけありませんでした」と謝るある新入社員が、約束の期限までに報告書の作成ができなくて、取引先に持っていく時間に間に合わなくなってしまった。

そこで、上司から叱られたのであるが、ふた言めには「一生懸命やったんです」を連発している。

こうした部下の態度を見ると、たいていの上司は、はじめは叱るつもりなどなくても、小言のひとつも言いたくなってしまうものだ。
もちろん、この社員の気持ちもわからないわけではない。

ひとつの仕事をまかされた以上、だれでも責任をもってやり通したいと思うだろうし、自分が苦労したのだから、その労力だけでも認めてもらいたいという気持ちもあるだろう。

こうしたとき、つい、「自分は一生懸命やったんです」という、言い訳の言葉が先に出てしまいやすい。

一生懸命やったが、結果が出なかった。

仕事をしていくうえで、こうした経験はほとんどの人が味わうはずだ。

しかし、少々きびしいようだが、どんなに「一生懸命やりました」だけをくり返しても、責任のがれの態度にしか思われないということを肝に銘じておいてほしい。

なぜならば、仕事は結果がすべてだからだ。

竹内秀樹

始終電話のベル・・・竹内秀樹

記者クラブに行っておれば、クラブが書斎になる。

社にもどれば、編集局のデスクが勉強机になる。

とくに新聞社というところは騒々しい場所だ。

始終電話のベルが鳴っているし、荒々しい応答が早口にしゃべられている。

位置によっては輪転機の轟音や、さまざまな雑音があふれている。

いちいちそんなものにわずらわされていたら、新聞社では勉強などできっこない。

原稿を書くことも勉強のうちと考えるならば、新聞社では最も苛酷な条件の下で執筆が強制されている。

新聞の締切り時間は1日に数回ある。

その最寄りの締切り時間に間に合わさなければならない。

締切りの間際には、書いた先から、1枚ずつ次長が原稿をはぎ取っていく、といった状態である。

竹内秀樹

勉強する空間・・・竹内秀樹

「いつ勉強するか」という「時間」の工夫について述べてきたのであるが、これからは「どこで勉強するか」の「空間」の問題を考えてみたい。

勉強する空間、つまり勉強場所のことであるが、実は時間と空間を切り離して論ずることはできない。

通勤の往復の時間を利用するということは、通勤の乗り物のなかで勉強することである。

寸暇を利用し、コマ切れ時間を活用するのは、列車のなか、飛行機のなか、喫茶店のテーブルなどの場所を用いるということにほかならない。

静かな書斎で浄机に向かうというのは、まさに勉強するにふさわしい空間である。

しかしビジネスマンは、いつも書斎に座しているというわけにはいくまい。

そういう空間でばかり勉強していられないのが、ビジネスマンの生活ではないかと思う。

私は、昔、新聞記者をしていたが、新聞記者という商売は、常に勉強していなければやれない仕事である。

そのくせ書斎で落ちついて勉強する時間はない。

だから毎日のいたるところが勉強場になるのである。

竹内秀樹

新聞を読むこと・・・竹内秀樹

新聞を読むことは、ビジネスマンにとって、大切な勉強である。

それにしてもホテルの食堂で、朝食をとりながら新聞を読むということは家庭にいるときの習慣が現われるのではなかろうか。

ビジネスマンの毎朝の様子が目に見えるようである。

このことを考えると、毎朝6時から8時までを読書の時間とするのは、実情に合わないようだ。

1日4分法では、夕方の6時から8時までが社交の時間となっている。

おそらくは会社が終業してから職務上、出席しなければならないパーティーや宴会があるとか、それのない日は同僚や上司、部下と、つきあいで飲みに行く、という計算なのであろう。

毎日これだと、家庭で夕食をとる日がなくなってしまう。

毎日社交ばかりやらないで、ときにはこの時間帯で研究会や勉強会をやってもよかろうし、家庭サービスもあってしかるべきだ。

さらに9時から翌朝6時までが休養と睡眠となっているのも、勉強するビジネスマンには適合しない。

もし集中的に勉強できる時間、というならば、ビジネスマンにとっては、むしろ午後9時以後ではないだろうか。

竹内秀樹

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